記憶に刺さる伝え方

人は何をどれだけ覚えているのか

聞く、見る、理解する、実践するのイラスト

何かを伝えるとき、どの手段を選ぶかによって相手の記憶への残り方は大きく変わります。

この記憶に残る伝え方は、2000年以上前から研究されてきたテーマでもあります。

中国の儒学者・荀子は、学びの本質について次のように述べています。

❶聞くよりも見るほうがよく

❷見るよりも理解するほうがよく

❸理解するよりも実践するほうが優れている

❹学習は実践して初めて完成する

直感的に確かにそうかもしれないと感じる言葉ですが、これを実際の数値として示した人物がいます。

アメリカの教育学者エドガー・デールです。
彼は、人がどのような手段でどれだけ記憶するかを統計的にまとめました。

❶聞いたこと:10%

❷見たこと:15%

❸聞いて見たこと:20%

❹話し合った時:40%

❺体験した時:80%

❻教えた時:90%

この数字を見ると、荀子の言葉が現代のデータによって裏付けられていることが分かります。

記憶に残る動画とは

会話形式で疑似的に会話に参加するイメージ

動画制作に置き換えて考えると、「見る」だけの映像よりも、聞いて見た映像+ナレーションのほうが記憶に残りやすいのは明らかです。

しかし、さらに上位の「話し合う」「体験する」「教える」は、動画では難しいように思えるかもしれません。

ところが、動画でも疑似体験を演出することで、これらの効果を再現できます。

❶キャラクター同士の掛け合い
視聴者は“会話を聞いている”だけでなく、会話に参加している感覚を得られる。
これは話し合った時の疑似体験に近い効果を生みます。

❷体験談やストーリー形式の演出
視聴者は自分が体験しているかのように感情移入し、体験した時に近い記憶定着が起きます。

❸意外性のある切り口や驚きのある情報
視聴者が誰かに話したいと思えば、それは“教える”行為にあたり、記憶は最も強く残ります。

このように、伝え方の特性を理解していれば、動画は単なる映像以上の効果を発揮します。
視聴者の記憶に残り、行動につながる動画を作るためには、
「どう伝えるか」ではなくどう記憶に残すかを意識することが重要なのです。