子どもキャラは年齢がすべて!
キャラクターは1年ズレたら刺さらない
子ども向けキャラクターを作る際は、
ターゲットを細かく設定することが欠かせません。
大人向けのキャラクターは「30代向け」「40代向け」といった
10年単位で考えることができますが、
子どもはたった1年で好みも理解力も大きく変化します。
そのため、年齢ごとに求められるキャラクター像を
丁寧に分けて設計する必要があります。
子ども向けのターゲットは一般的に、4つに分類できます。
❶幼児(4〜6歳)
情報処理がまだ未熟なため、複雑な設定や細かい描写は避け、
分かりやすい表情やポーズを重視したキャラクターが好まれます。
色使いは原色やパステル調の明るい色が効果的で、線を少なくすると画面が見やすくなります。
また、この頃はちょっとオトナへの憧れが芽生える時期でもあり、
男の子は戦隊ヒーロー、女の子はお姫様やアイドルなど、自分より少し年上の存在に魅力を感じます。
❷小学低学年(7〜9歳)
男の子は鮮やかな色味やくっきりした線の“漫画的な絵柄”を好み、女の子は引き続きパステル調の可愛いデザインに惹かれます。
この頃から自我が育ち、自分に似たキャラクターに自己投影を始めるため、視聴者の分身となるキャラは5頭身前後にすると馴染みやすくなります。
元気な動きや分かりやすいアクションも効果的です。
❸小学高学年(10〜12歳)
自分と他人の違いを理解し始める時期で、自分にない性質を持つキャラクターにも興味を持ちます。
平均的な性格よりも、個性が光るキャラに“少し笑える欠点”を持たせると人間味が増し、強い魅力を生みます。絵柄も低学年より豊かな表現が求められます。
❹中学生(13歳〜18歳)
頭身の低い絵柄は子どもっぽく感じられ、リアルすぎない範囲でスタイリッシュなデザインが好まれます。
また、自分と似た欠点や境遇を持つキャラクターに惹かれる傾向が出てくるため、キャラの内面描写がより重要になります。
高校生は現実的な視点が育ち、等身大のキャラクターやリアルな世界観を好むようになります。
政治・歴史・人間ドラマなどへの関心も高まり、深みのある絵柄やストーリー性のあるキャラクターが響きやすくなります。
男女で求めるキャラクターは違う
男の子が異世界や特殊能力に惹かれるのは、「自分の力を試したい」
「制限を超えたい」という欲求が強まる時期で、
勝敗や成長が明確な世界観が自己効力感を満たしてくれるからです。
一方で女の子は、対人関係や感情の動きに敏感になり、
恋愛やファッションを通じて「自分がどう見られたいか」
「どんな関係を築きたいか」を探り始めます。
ここではキャラクターの内面や人間関係そのものが
魅力の中心になります。
こうした変化は単なる好みの違いではなく、
理解できるテーマの深さや共感の方向性そのものが
変わることを意味します。
幼児:安心できる分かりやすさを求める
小学低学年:自己投影が始まる
小学高学年:個性や欠点に魅力を感じる
中高生:リアルな感情や等身大の世界観に惹かれるようになる
そのため、年齢ごとに「どんな世界なら自分ごととして見てもらえるか」「どの程度の複雑さなら追えるか」「どんな感情なら響くか」を
丁寧に設計し直すことが欠かせません。
つまり、子ども向けキャラクター設定は、たった1年のズレでキャラの刺さり方が大きく変わってしまうのです。