キャラはデザインじゃなく動き

デザインと動きでキャラクターが完成する

同じキャラでも動きが違うイラスト

アニメーションは、複数の静止画を連続して表示することで動きを生み出します。

テレビアニメや映画だけでなく、アプリのボタンがふわっと動く演出もすべてアニメーションです。

つまりアニメーションとは、単なる視覚効果ではなく、
動きそのものに意味を持たせ、キャラクターの性格や世界観を伝える表現です。

ですから、デザインだけではキャラクターの魅力は不十分です。
デザインと動きが組み合わさった瞬間に初めて“キャラらしさ”が
立ち上がります。

たとえば同じ「子どもキャラ」に、トコトコと小さく跳ねて歩く好奇心旺盛でかわいい子にするのか、 腕を振って駆け出す元気で勢いのある子にするかで、キャラクターの性格はまるっきり変わっくるのです。

心理学的にも、子どもは形より動きに強く反応することが知られています。

特に幼児〜小学生は、キャラクターの細かなデザインよりも、スピード・リズム・方向性といった動きの特徴から感情や性格を判断します。
だからこそ、子ども向けキャラでは動きが、デザイン以上に重要になります。

アニメーションの予備動作の重要性

キャラクターの予備動作、本動作、余韻動作のイラスト

アニメーションの基礎の中でも代表的なのが予備動作です。

これは、アクションの前に入る前兆の動きのことで、
ジャンプの前にしゃがむ、走り出す前に体を前傾させる、
驚く前に一瞬固まる。

こうした「ため」があることで、動きは自然で理解しやすくなります。

予備動作は、視聴者に次に何が起きるかを予測させる役割も持っています。

子どもは大人よりも情報処理が遅いため、予備動作があることで動きの意図が読み取りやすくなり、 ストレスなく映像を追えるようになります。

さらに、予備動作に「潰す」「伸ばす」といったアニメーション特有の誇張表現を組み合わせると、 動きに弾力や勢いが生まれます。

子ども向けキャラは特にこの効果が大きく、生命感・楽しさ・キャラ性の強調に直結します。

アニメーションは、ただ動かすだけでは成立しません。

動きに意味を持たせ、視聴者が自然に理解できる形で設計することこそがアニメーションの本質です。

キャラクターの魅力はデザインではなく、どんな動きをするかで決まると言っても過言ではありません。